トップ < 用語

用語

アーリーステージ

アーリーステージとは、ベンチャー企業が製品開発及び初期のマーケティング、製造及び販売活動を開始しつつあり、ようやく売り上げが立ち始める初期段階のことです。

インキュベーション

インキュベーションとは、「孵化(ふか)」の意味から転じた用語で「新規に事業を起こす支援をすること」をいいます。

エクイティファイナンス

エクイティ(株主資本)の増加をもたらす資金調達のこと。原則として返済期限はない。新株発行、CB(転換社債型新株予約権付社債)など。これに対して、銀行借入や社債発行のように、他人資本が増加する返済期限が差だれられた資金調達をデットファイナンスという。

エグジット

エグジットとは、ベンチャーキャピタルの投資の出口です。すなわち、ベンチャーキャピタルが投資先に投資した資金の回収方法を指します。株式公開による株式市場での株式売却が最も望ましいエグジットですが、投資先企業による買戻し、他の株主への売却、二次売買市場での売却等の手段もあります。

エグゼクティブサマリー

エグゼクティブサマリーとは、事業計画書の1ページ目に記載される、事業計画書の要約です。

エンジェル

エンジェルとは、未公開のベンチャー企業に対して資金の提供や経営のアドバイスを行う個人投資家のことです。

オブザベーションライト

オブザベーションライトとは、投資先の取締役会や経営会議に定期的に参加する権利です。投資契約書の条項に含めるようベンチャーキャピタルが投資条件として要求することが多い条項です。

株式買取請求権

株式買取請求権とは、投資契約書に違反事項がある場合、当該企業もしくは経営者に投資した株式を買い戻してもらうことです。

監査法人

監査法人とは、5名以上の公認会計士が社員として設立する公認会計士法上の法人で、財務書類の監査や証明をいいます。株式公開には、監査法人の監査を公開直前2期間にわたって受ける必要があります。

幹事証券会社

幹事証券会社とは、上場に際して募集または売出し株式の引受を行う証券会社のことで、通常は4〜9社程度の証券会社が株式の引受を行います。

企業価値

企業価値とは、企業そのものの価値を「貨幣価値」で表現した金額のことです。企業価値評価の手法には、DCF法、収益還元法、純資産法、PER法等があります。

キャピタルゲイン

キャピタルゲインとは、投資した株式の値段が上がることで計上される株式売却益のことです。

協調投資

協調投資とは、2つ以上の投資家・会社が協調して投資することです。シンジケートとも呼ばれます。

金庫株式

会社が以前に発行した自社の株式の一部を再取得することです。

先買権

先買権とは、会社が新株を発行する際に、残高比例配分の比率で、新株を引き受けることの出来る権利です。

残余財産優先分配権

残余財産優先分配権とは、企業が解散した際の残余財産(解散時の資産から負債を控除した金額)を優先的に分配を受けることの出来る権利です。

シードステージ

シードステージとは、技術・アイデア・製品化のコンセプトはあっても、事業開始前で机上プランの段階です。

資本政策

資本政策とは、株式公開に向けて、株主構成や資金調達等を最適化するための計画です。

主幹事証券会社

主幹事証券会社とは、幹事証券会社の中でも中心になって、株式の引受、引受審査、株式公開全般のアドバイス等を行う証券会社のことです。

純投資

純投資とは、文字通り、純粋な投資目的の投資で、投資利回りを追求する投資のことです。政策投資に対比される投資スタイルと言えます。

ショートレビュー

ショートレビュー(短期調査)とは、監査法人との監査契約に先立ち、監査を実施することが可能かどうかの判定調査です。ショートレビューによって出される短期調査報告書は、公開準備会社の会計管理、内部統制の整備運用状況について、現状での問題点を指摘します。ベンチャーキャピタルが投資の検討材料として、ショートレビューを求める場合もあります。詳しくは、ショートレビューをご参照下さい。

スタートアップステージ

スタートアップステージとは、未だ販売活動は開始されていないものの、本格的な事業展開に乗り出す時期を指します。

ストックオプション

ストックオプションとは、会社の株式をあらかじめ決められた価格で一定期間内に購入できる権利(オプション)のことです。株式公開した企業の場合、業績が向上が株価上昇につながり、ストックオプションを付与された人の利益が増えるので、業績向上のインセンティブ手段として活用できます。

政策投資

政策投資とは、投資利回りの追求というよりも、なんらかの政策的な意図に基づいた投資のことです。純投資に対比される投資スタイルです。

税制適格ストックオプション

税制適格ストックオプションとは、税制上優遇されるストックオプションです。ストックオプションの権利行使時に給与所得として課税されません。詳しくは、税制適格ストックオプションをご参照下さい。

セカンダリーセール

セカンダリーセールとは、他の株主への株式売却のことです。

潜在株式

潜在株式とは、株式を取得できる権利や、株式に転換できる転換請求権付証券等のことで、代表的な例としてストックオプションが挙げられます。

第三者割当増資

第三者割当増資とは、増資を引き受ける投資家に対して新株を発行する資金調達方法です。株主割当増資に対比される投資です。

ディール

ディールとは、ベンチャーキャピタルにとっての案件のことです。

デットファイナンス

デットファイナンスとは、借入などによる資金調達のことです。デットとは負債のことで、デットファイナンスは、借入など負債による資金調達を意味します。資金調達方法としては、借入金、社債等があります。エクイティファイナンス(株式による資金調達)に対比される概念です。

デューデリジェンス

デューデリジェンス(企業価値精査)とは直訳すれば「当然行うべき努力」という意味ですが、投資先の財政状態等を調査し、投資の可否を決定する手続です。

DCF法

DCF法とは、ディスカウントキャッシュフロー法の略です。企業が将来生み出すキャッシュフローの割引現在価値で企業価値等を評価する手法です。

転換社債

転換社債とは、株式に転換できる権利が付いた社債のことです。正式には「転換社債型新株予約権付社債」という名称がつけられています。

内部収益率

内部収益率(IRR)とは、投資プロジェクトの評価指標の一つで、投資に対する将来キャッシュフローの現在価値と投資額の現在価値が等しくなる割引率です。

ノックアウト条項

ストックオプションのノックアウト条項とは、ノックアウト・バリア判定期間の間、株価がノックアウト・バリア価格を下回った場合、発行会社が、被割当者から無償で取得することができる条項である。

パーチェス法

被取得企業から受け入れる資産および負債の取得原価を、対価として交付現金および株式等の時価とする方法です。

バイアウト投資

キャッシュフローが安定的な成熟企業に、経営権取得を伴う、買収投資を行うことです。

配当還元法

配当還元法とは、株主への直接的な現金支払いである配当金に基づいて株主価値を評価する方法です。

バーンレート

バーンレートとは、投資先企業が毎月収益を上回って消費する金額のことです。一般に月次の資金消費額を指します。投資した資金が、紙幣に火を点けて燃え尽きるように、お金が無くなっていく状況を表しています。

バリュエーション

バリュエーションとは、企業価値や株式時価総額(株価×発行済株式総数)の評価額、もしくは評価業務を意味します。

ハンズオン

ハンズオンとは、ベンチャーキャピタルが投資先の経営に深く関与することです。役員派遣、取締役会・経営会議等への参加、取引先紹介等を行うケースがあります。

PER

株価を1株当たり当期純利益で除したもので、株価が1株当たり当期純利益の何倍まで相当額かを示すもの。

ファイナンシャルインベスター

ファイナンシャルインベスターとは、金融機関系の投資家を指します。

ファンド投資

ファンド投資とは、ベンチャーキャピタルが運営する、ファンドを通じた投資です。ファンドは多くの期間投資家等から構成される出資者から資金を集めているので、大規模投資が可能となります。プロパー投資に対比される概念です。

プライベートエクイティ

プライベートエクイティとは、ベンチャーキャピタルや買収ファンド等、未公開企業に投資するファンドを指します。

プロラタ

増資の際に、出資比率に応じて追加出資するということです。

ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタルとは、成長性が高いベンチャー企業に対し、エクイティ投資の形で資金を提供し、将来的にその企業が上場した場合に保有株式を売却し、収益を得る組織・会社のことです。

ベンチャーキャピタリスト

ベンチャーキャピタリストとは、ベンチャーキャピタル(VC)に所属し、投資対象企業の発掘・審査を担う者のことです。

ポイズンピル

ポイズンピルとは、企業が敵対的買収に対抗する防衛手段のことです。あらかじめ既存の株主に時価を下回る株価で株式を引き受ける権利を与え、敵対的買収の対象となった場合には権利を行使することで、買収者の持株比率を低下させることが可能となります。

マイルストーン投資

マイルストーン投資とは、一度に資金を投資するのではなく、期間を区切って、その間に必要な資金のみを投資する手法を指します。

優先株式

優先株式とは、普通株式に比べて利益配当や残余財産分配を優先的に受けることのできる株式です。

ラウンド

ラウンドとは、1回1回の増資のことを指します。

リードインベスター

リードインベスターとは、複数のベンチャーキャピタルから投資を受けている場合の、主導的な役割を担うベンチャーキャピタルを指します。通常、最も多額な資金を投資しているベンチャーキャピタルがリードインベスターになることが一般的です。

リビングデッド

リビングデッドとは、生きる屍という意味ですが、投資先企業が、業績が悪化し、株式公開等による資金回収が困難になり、不良債権化することを指します。

レーターステージ

レーターステージとは、企業の成長段階で、製品・サービスによる売上計上は開始されているものの、まだ赤字の段階を指します。

ロックアップ

ロックアップとは、主幹事証券と大株主などが、公開後の一定期間、市場で持株を売却することができないよう公開前に契約を交わす制度です。株式公開直後に大株主が保有している株を一時に売り出すことで株価が急落することを防ぐために取り交わされます。

トップ < 用語